三井住友信託銀行とSBIホールディングスが設立したネット銀行、住信SBIネット銀行。
住宅ローンの変動金利はトップクラスの低さで、住宅ローン取り扱い額も年々増え続けている人気の銀行です。
今回は住信SBIネット銀行について調べていた中で筆者が感じたメリットとデメリットについてお伝えしたいと思います。
目次
住信SBIネット銀行 住宅ローンのメリット
1.業界初の金利上乗せなしで全疾病保証保険を付帯
通常住宅ローンの契約者がローン返済中に死亡したり、所定の高度障害状態になった際、住宅ローン残高の支払いが不要(完済)になる団信(団体信用生命保険)がついてます。
ではもし、死亡や高度傷害にまでは至らなくても働けない状態になってしまったら?という時に安心なのがこの保険。
就業することが不可能になってしまう原因はたくさんあるものの、8大疾病になった場合のみ保証、や、ローン残高が完済ではなく半額になる、など保証内容が限定される商品も多い中で、
住信SBIネット銀行の場合は8疾病以外の疾病、または傷害に対しても住宅ローンが完済されるというメリットがあります。
もともと安い金利が上がることなく充実した保証がつくという、一見非常に良く見えるこの保証ですが、実はちょっと落とし穴が・・・。のちほど後述したいと思います。
2.交通事故傷害補償と個人賠償責任補償が無条件で付帯
交通事故傷害補償
傷害入院保険金 | 日額3,000円 |
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傷害手術保険金 | 1. 入院中に受けた手術 30,000円 2. 1以外の手術の場合 15,000円 |
個人賠償責任補償
個人賠償責任保険金 | 上限:1億円 |
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筆者が感じる住信SBIネット銀行 住宅ローンの最大の魅力が個人賠償責任補償の内容。
他人の身体を害したり、他人の物を壊したりして法律上の損害賠償責任を負ってしまった場合に保険金がおります。
この個人賠償責任補償、被保険者の範囲というのがとても広く、本人はもちろん配偶者、同居の親族および別居の未婚の子までカバーしてくれます。
保証が少なく高額賠償になりやすい自転車事故なんかは、日本でも小学生が高齢女性に自転車で衝突し、重度の傷害を負わせて1億円近い賠償金が課せられたという例があります。
自分が気をつけていても、まだ判断能力の低い子供がすることは特に予測がつかず怖いですよね。
住信SBIネット銀行の営業マンいわく、この補償を継続したいがためにわざと返済額を少額にして住宅ローンの完済を遅らせる人もいるのだとか(^^;)
通常はお金を払わないと得られない補償が無料でついてくるのはありがたいですね。
3.変動金利から固定金利への変更が0円。また固定金利から変動金利に戻ることも。
最初に変動金利を選び、途中から「やっぱり固定金利にしておけば良かった・・・」なんてことになっても、住信SBIネット銀行の場合は変動金利から固定金利への変更が0円で何度でも行えます。
逆に固定金利から変動金利に戻りたい場合は、選択した固定金利期間(2年や10年など)が過ぎれば戻ることも。
繰上げ返済についても1円から何度でも手数料無料で行えます。
またATMを持たないネット銀行を使うことに不安があがりがちですが、毎月指定額を他行口座より資金移動する手数料も無料なので、残高が不足していない限り「払い忘れた」ということや、「手数料で予定なお金が掛かってしまった」ということはありません。
住信SBIネット銀行 住宅ローンのデメリット
良いことばかり書いているWEBページやパンフレットからは見つけにくいデメリット(落とし穴)について、筆者が説明を聞いたり調べて感じた点をあげます。
1.疾病、傷害によりローン残高が0円になる可能性はとても低い
住信SBIネット銀行のメリット1であげた「全疾病補償保険を金利上乗せなしで付帯」ですが、中身を見てみると・・・
就業不能状態が12ヶ月〜24ヶ月継続しないと保証の対象にならない
8大疾病(がん、心筋梗塞、脳卒中等)の場合は働けない期間が1年継続するとローン残高が0円に。
それ以外の疾病及び傷害は働けない期間が2年継続するとローン残高が0円になります。
つまり、相当重篤な状態でないとローン完済とはならないのです。
そしてその就業不能期間が1年〜2年以上継続するような重篤な状態に、ローン返済中になる可能性というのは、とても低いものです。
それならば、まだ「がんと診断された時点でローン残高が半額になる」などの保証の方が現実的にありえること。
なのでこの保険については、本当に万が一のもので「ないよりはある方がいいよね」程度に思っておいた方がいいかもしれません。
2.仮審査が通っても本審査で落とされる可能性が高め
どこの銀行でもあることですが、特にネット銀行の住宅ローンで多いのが「仮審査が通って安心していたら本審査が落ちてしまい、入居計画が崩れてしまった!」というもの。
仮審査で受かった時点で安堵しないように、本審査が受かるまでは複数の住宅ローンを検討しておきましょう!
以上、住信SBIネット銀行の住宅ローンについて調べて筆者の感じたメリットとデメリットでした。
※追記
住信SBIネット銀行の住宅ローンに実際に申し込んだので、経験談を記事にしました。